*** はじめに ***


 興福寺の支配力が低下した戦国期の大和には、筒井・越智・箸尾・十市・古市氏らをはじめとする多くの国人衆が割拠していました。
 ざっと述べると、彼ら国人衆は筒井・越智両氏をそれぞれ核とする二大党を形成し、河内畠山氏の内紛などに影響を受け離合集散を繰り返しながら抗争を続けますが、やがて織田信長の麾下となった筒井順慶によって統一されていきます。

 当サイトは大和郡山市ならびに城郭談話会の推進する筒井城跡保存運動の主旨に賛同し、戦国期に活躍した筒井氏歴代惣領の事績を中心に、少し時代を遡った永享元(1429)年の大和永享の乱から稿を起こし、天正十三(1585)年閏八月に筒井定次が伊賀へ移封されるまでの戦国〜織豊期大和の歴史を、筒井氏ならびに筒井党の立場からご紹介するものです。
 なお、先に公開した「嶋ノ左近 大和平群谷の驍将」と一部の内容が重複する部分がありますので、予めご了承下さい。


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